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『CM-A』 の記事が産経新聞に掲載されました。

080808 産経新聞
本日、『CM-A』 の記事が産経新聞に掲載されました。

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080808/sty0808080820001-n1.htm

住宅など建設のCM方式 こだわり生かしコストも削減 (1/2ページ)
2008.8.8 08:22

はりを見上げながら、CM方式ならではの分離発注で生かされた施主のこだわりについて話す南さん(左)と奥野さん=大阪府藤井寺市 住宅やオフィスなどの建設に必要な工事を工種ごとに入札、分離発注し、費用の透明性をより高めた施工法「コンストラクション・マネジメント(CM)方式」が広がっている。建築士が設計、施工管理を行う手法の一つ。ハウスメーカーや工務店が一括受注する方式と違い、施主が関係業者へ個別発注するため、施主の自己責任は大きいが、工費の詳細が明らかになることで、こだわりを生かしながらコストを削減できるという。(服部素子)

 「コーナーライトは、階段下でよかったですね」

 「そこの電気の線は、どこから入れる?」

 大阪市中央区にCM方式で建設中の社屋ビル兼住居の建設関係者が集まった定例会議。3月の工事開始から毎週1回、既に会議は18回を数える。参加者は、施主夫妻とその補助・代行役として設計や工程・コスト管理などの各種マネジメント業務を行うコンストラクション・マネジャー(CMR)の建築士、建設会社の担当者、電気工事業者ら8人。設計図を広げ、工事の進み具合と次の段取りを確認し合う。

 「1戸の住宅を建設するのに、仮設工事から美装までの工種を20前後に区分し、それぞれの専門業者と施主自身が契約します。各工事を順番に完成させることで、建物全体が完成するという考え方です。この作業をマネジメントするのがCMRです」

 こう話すのは、CM方式に取り組むNAM設計研究所(大阪市生野区)所長で、一級建築士の南勝喜さん(57)。一昨年9月、CM方式を実践する全国の設計事務所が合同で設立した「CM・アーキテクツ有限責任事業組合(CM・A)」(事務局・大阪市、黒木義和代表・20社)の発起人の1人だ。

 CM・Aメンバーで、堺市で設計工房を開く奥野浩徳さん(45)が、大阪府藤井寺市にCM方式で建設中の住宅を訪ねた。敷地面積214・5平方メートル、1階コンクリート造、2・3階木造の混構造。環境への関心の高い施主の希望で、15~24センチほどの吉野杉とひのきの太い構造材、ソーラーシステム、雨水利用、ウールの断熱材などを取り入れたこだわりの住宅だ。

「これだけ異なるシステムを導入すると一般的にはかなりの高額になりますが、工種ごとに入札を行う分離発注のCM方式が生き、坪単価60万円で施工できました。この人が育てた木で、この大工が削り、この人が電気を配線し、施主がその人を信じて確認して直接お金を手渡す。住宅建設の産直化がCMだと思います」と奥野さん。

 着工前に、施主が意見を出し尽くすので、設計図ができてからの設計変更はまずないため、工期の遅れが出にくいという。南さんがCMRとしてかかわった10棟の竣工(しゅんこう)までの期間は平均1年。

 施主がCMRの建築士に支払う費用は、建築費とは別に、設計、管理、コンサルタントの費用として建築費の15~20%相当額。CM方式では、施主は、ハウスメーカーや工務店に直接依頼するより時間も手間もかかる。それでも分離発注により、費用を1つずつ積み上げていくことで経費がオープンになり、消費者にとって最も分かりにくい一括請負の不透明さが解消され、納得の家造りができる。各施工業者の顔が見えるという安心感も含め、関心はますます高まりそうだ。

                   ◇

【用語解説】CM方式

 1960年代に米国で始まった建設・管理システム。施主の代行者であるCMRが、施主の立場で設計、工事発注、工程管理、コスト管理などの各種業務を行う。日本では平成14年2月、国土交通省が「CM方式活用ガイドライン」を策定。

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