沖縄に行って一番興味深かったことは、その『宗教性』です。
その言葉が適切かどうかは判りませんが、未知なるものを感じて来ました。
大きくは2点あります。
■お墓の形が本州と異なること。
・亀甲墓
・破風墓
・屋形墓
と数種類の形があってとても大きいです。
本土で一般的に見られる「和型」はほとんど見られません。
聞くところによると、5月に本州でいう『お盆』みたいなものがあり、その際には一族が集まりお墓の前で盛大に宴会みたいなものを開くらしいです。
そのための広い場所がお墓の前にあるんです。
ブルーシートを掛けられる様なビニールハウスの骨組みみたいなものもその広場に設置されているお墓もありました。
初めて墓地を見た時には、正直とてもびっくりしました。
一瞬『なんだろう?』と考えてしまいました。
これは、死者やあの世に対する概念が本州とは全く違うということを意味していると思います。
この世とあの世が近い関係であることが判ります。
↑『護佐丸』(ござまる)のお墓の入口付近です。(流石にお墓の写真は撮りませんでした。)
■沖縄にも神社やお寺があるのですが、信仰としているものが全く違うということ。
・それは、拝所(うがんじゅ)や御嶽(うたき)といいます。
琉球王朝以前より、脈々と続くエネルギースポット(聖地)らしく、拝所・御嶽として広く民間で信仰や心の拠り所とされて来ているようです。
その形といえば、地中に穴が掘ってあり、その周りを石が取り囲み、その周りを木が取り囲んでいます。
そこが信仰の対象となっているらしいです。
その他に、湧き水の出る場所も神聖な場所として同様の対象となっているらしいのです。
とっても不思議な感じがしました。
元来は自然崇拝に由来していると思うのですが、初めて見て感じたものだったためとても新鮮な感じがしました。
有名な城跡(じょうせき)にもこの御嶽があります。
政(まつりごと)と信仰が密接に関係していたことを示していると思いました。
↑『中城城跡』(なかぐすくじょうせき)の御嶽付近です。
全く調べていかなかったので(ノーマークというか知らなかったし…)、最初は???でしたがそのディープな所にとても興味が湧きました。
なんだか古き良き日本というか古代文化の片鱗に触れた様な感覚がありました。
今後、継続してちょっと調べてみようと思っています。
※こちらもご覧下さい。 ⇒ ☆近建築設計室の 『Etc』
31,
2006
2006
一番興味のあったこと
- Category: 建築
コメント
おひさしぶりです。
トラバありがとうございます。
沖縄に行かれたんですね。
沖縄の祭祀形態は古代の日本のそれとよく似ていますね。
もともと縄文・弥生時代は、本州も沖縄のような自然崇拝に近かったのですが、仏教の伝来や政治とのからみで建築物を作るいまの祭祀形式に変わってきたようです。
そのせいか、沖縄の素朴な祈りがとても心地よいと感じました。
有難うございます。
コメント&トラバ有難うございます。
とても新鮮な感じがした沖縄旅行でした。
次回は、祭祀形態をキーワードに街並や家造りを関連付けして廻ってみたいと思います。
また、そちらにも寄らせて頂きます。
2006/12/31 (Sun) 18:12 | KON #dnZ4N5xA | URL | 編集
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巨石をくぐり抜けると、真っ青な海が広がっていた。 はじめて斎場御嶽に行ったのはいつだったか・・・。 何回足を運んでも、精霊たちは快く迎えいれてくれる。
2006/12/31 (Sun) 01:39 | ヒーリングソウル