パナソニック「エコキュート」圧縮機破裂事故5件「人的被害発生の恐れ」

103万台大規模リコールへ パナソニック「エコキュート」圧縮機破裂事故5件「人的被害発生の恐れ」
2014.7.25 01:50 (1/2ページ)[west経済]

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圧縮機が腐食する図解

 大気中の熱を取り入れるヒートポンプ技術を活用したパナソニック(大阪府門真市)の家庭用高効率給湯機「エコキュート」の圧縮機が破裂し、部品などが飛び散る事故が相次いでいたことが24日、関係者への取材で分かった。同社は経済産業省に約103万台に上るリコール(回収・無償修理)をすでに報告しており、25日に公表する。

 エコキュートは高い経済性と環境性が支持され、関西電力や補助金制度の後押しなどもあり急速に普及した。トップシェアを誇る同社製品の大規模リコールが市場に与える影響は少なくないとみられる。

 リコールの対象となるのは、松下電器産業(現パナソニック)などが平成15年11月から昨年1月までに製造したエコキュートのヒートポンプユニット計208機種103万1587台。

 関係者によると、昨年1月、兵庫県内でヒートポンプユニットの圧縮機が破裂し、圧縮機が収められた鉄製のカバーを突き破り、部品やカバーの一部が飛び散り、周辺にあったものを破損させる事故が発生。今年5月までに計5件の破裂事故が相次いだ。

いずれも発火や人的被害は確認されていないが、同社は「(事故で)周辺物を破損させたのだから、放置すれば人的被害が発生する恐れがある」(関係者)と判断。リコールに踏み切った。

 製品のみが破損する事象も9件発生しており、同社が原因を調査した結果、ヒートポンプユニットの下に塩分を含む水がたまった場合、圧縮機に巻かれている防音材が水を吸い上げ、水分が蒸発することで塩分が濃縮。圧縮機の腐食が異常に進み、破損に至るケースがあると判明したという。

 エコキュートはガスを使わず大気熱で湯を沸かす電気給湯器の総称で、オール電化住宅などで普及が進んでいる。割安な深夜電力を活用して湯を沸かし、タンクに湯を蓄える仕組み。関電が「エコキュート」の名称を商標登録している。

 パナソニックは産経新聞の取材に「できる限り早いタイミングで自主改修の開始を公表する予定」としている。


注意しておきましょう!

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