


2012
なぜ日本は花粉症とアトピーがここまで多いのか
■なぜ日本は花粉症とアトピーがここまで多いのか
この内容は、ツイッターで呟こうと思ったものの、書きたいことが多くなってしまったのでここに書いてみることにしました。
特に、子どもさんやまたはご自身のアレルギー・アトピーに悩む方で、ここに書くことを知らなかった場合は、新たな気づきになればよいなと思っています。
アトピーの原因は複数あり、私の知っていることに関しては、1つは食事、1つは環境。食事については最近ツイッターで呟いたのですが、また追ってブログ記事にまとめたいと思います。ツイッターのまとめは以下。
体の免疫高めたいならリノール酸(サラダ油等)をやめよう
■花粉症アトピーの原因・環境面編
私はフィリピンに住んでいますが、こちらの子どもたちには、アトピーも花粉症も、私の知る限りでは聞いたことがありません。花粉症自体、存在しないのではないか?とさえ思っています。杉は見ませんが、木も森も山も花も茂みもたくさんあります。
自分の知らないところであるのかもしれないですが、一般的ではないと思うし、少なくとも日本ほど多いということはありえないはず。ネットで調べてみても、アトピー性皮膚炎というのはこちらではほとんどないよう。
それどころか、むしろ、肌のきれいなつやつやした子はよく見かけます。
上にリンクを貼ったつぶやきにも書いたのですが、食べ物的には、日本に同様、揚げ物やら肉も多いのに、なぜ?疑問に思い、いろいろとネットで見てみました。
そうすることで、意外な原因がわかってきました。食べ物も影響大きいことと思いますが、他の環境的な原因も大きく影響していたのです。
■日本の行き過ぎとも言える清潔さ・抗菌除菌・無菌状態
原因のひとつとして、日本の行き過ぎた清潔さ・抗菌除菌・無菌状態な環境が、アトピーを引き起こす結果になってるようです。
こちらより
実は、私はボランティアでフィリピンの子供たちのために、小さな日本語教室を運営しています。
フィリピンは熱帯ですから当然暑い。子供たちは古い扇風機一つで汗だくとなって勉強しています。彼らの家は貧乏ですからシャワーの設備などない家も多いのです。汗をかいても2日も3日も身体を洗わない子もいます。
でも、フィリピン人は実にハリのあるつやつや肌をしているのです。
しかも、フィリピンではアトピー性皮膚炎の子供はほとんどいません。
私は、これは「汗の効用」ではないかと考えています。
東京医科歯科大学の藤田紘一郎先生の、アトピーは日本人の行き過ぎた
「清潔・無菌思考」が原因という考え方に同調しないわけにはいきません。
(引用注:日陰でかつ扇風機なら、そこまで暑くないと思うのですが・・・
これは中部のセブの場合ですけどね。日光の下は確かに暑いです)
こちらより
10年ほど前、フィリピン人のお母さんが5歳のアトピーの子を連れて来院したとき、「先生、この子のアトピー、フィリピンにつれて帰ると治るんですよ。でも日本に帰ってくるとまたアトピーが出るの、どうして」と聞かれたことです。
小児、新生児のカサカサする肌や、脂漏性湿疹の原因は石鹸や、ボディソープの使いすぎ、のみが原因である。
治療法は2週間ソープを使用せずに入浴をすること。とにかく2週間、ソープの使用を中止することにより、皮膚はつやつや、玉のようなお肌になる。
2週間目以後は母親の判断でよい。多くの母親は2~3日に1回のソープ使用に減らすようになる。
体をまったくあらわないでくださいと指示しているわけではありません。水洗い、入浴、など、皮膚を清潔にする努力はしてください。短期間だけ、石鹸や、ボディソープの使用を減らしてみましょうという提案です。
上の例は「湿疹」ですが、石鹸が原因になっていたんですね。これも、きれいにしようと清潔意識が強すぎるケースの1つでしょう。
■海の水や環境も左右?
アトピーが治った
福島原発から避難をしセブ島にやってきたShin君!
日本にいる時夏は大変でした。それは身体全体がアトピーで痒くて!
去年の夏はクラスメートからアトピーを見て気持ち悪がれショックを受けたShin君。日本から来た時は少し湿疹がありましたが今はなくなっています。
以前Shin君と同じくらいのお子さんがセブに遊びに来ました。その子は夜も眠れないくらい全身アトピーで悩まされていました。1週間海で遊ばせたところアトピーが治ってしまったのです。
ドクターに話を聞くとセブの海の塩分が良いと言っていました。
上は、セブ島の海の塩分がよいという話。(ホントかな?笑)
でも、ストレスのない環境であることは確かで、それが功を奏したのもあるかもしれません。何より、私自身かつてひどいアレルギー性皮膚炎に悩まされていましたが、こちらに来てから一度も症状が出ていません。
セブのような環境は、子どもにはぴったりだと思うのですが、大人である親に偏見がある場合も多いようです。私自身も言われたのですが、「衛生環境が子どもに心配なので」「フィリピンだなんて子どもを気兼ねなく遊ばせられなさそうだし」等々。
フィリピンという言葉から想像する、決めつけ偏見もいいとこですw
親が、間違った知識を持ってしまっていることで、子どもがその影響を受けてしまっている典型かのように思います。昔は日本も同じだったのに。
上にも例を上げたように、日本の衛生的過ぎる環境や、特に首都圏や都市部など、コンクリートの建物ばかりの環境の方がよほど悪影響であることでしょう。
こういった報告のあるサイトは、探せばいくつか見つかります。
こちらもその1つ。
生徒さんの中でアトピー性皮膚炎をもたれていた人がいました。
ただ、プエルトガレラで生活していく中で彼女の肌がだんだんきれいになっていくのがわかりました。赤みが取れていっている感じでしょうか。
彼女もすごくうれしがっていたのが印象に残っています!
彼女からもらったコメントにもそのことが書いてありましたが、本当にかゆいアトピー性皮膚炎から解放されたのがすごく幸せだったんでしょう!
私の妹もフィリピンに10日間ほどきました。その10日間で手の荒れ!がだんだんよくなっていっているといっていました。
どうしてなのか私にはわからないのですが・・・。
もし、あなたがアトピー性皮膚炎でお悩みであれば、フィリピンに来るのはいいことだと思います。
こちらも
アトピー、花粉症が治ります。
アトピーで悩んでいる方は海水浴をしていますと治ってきます。
こちらも
お年寄りにきびしい冬がなく、暑さもほどほど、花粉症、アトピーもない
ネットで見る限り、そして自分が住んで体感する限り、こちらには花粉症もアトピーもないんです。フィリピンという環境も、そもそもよいのかもしれません。
やはり、日本でアトピーが多いの原因のひとつとしては、日本の行き過ぎた清潔、無菌、抗菌、除菌だと思うのです。上記のよう、東京医科歯科大学の藤田紘一郎先生は「アトピーは日本人の行き過ぎた清潔・無菌思考が原因である」と。
たとえばこちらでは、日本人や欧米人が住むようなモダンな家やマンションであっても、しっかり掃除をしていても、お菓子やパンのくずなどをうっかり落としてしまったりなど、ちょっと気を抜くと小さな蟻がどこからともなく入ってくる状態(けっこういいホテルでもありえる)。蟻とも思えないくらいの、ものすごく小さい蟻で、日本の蟻の数~10分の1くらいの大きさです。
日本では、田舎の古民家的な家であれば、家に蟻が入ってくる、なんてこともあると思いますが、少なくとも近代的な現代の家やマンション等ではないことでしょう。私は田舎の古民家のような家の育ちなので、子供時代も似た状況を経験しています。
そしておもしろいことに、日本でも田舎ほどアトピーの子どもがいない、または少ない。これも関連があるのでしょうね。
こちらの子は貧しくシャワーなんてなく水浴びですが(裕福家庭除き)、それでも肌がつやつやきれいなのです。
上のリンクにもあるよう、石鹸・ボディーソープの使用を少しでも中止すると子供達の肌は本来の美しさを取り戻すそうですから。
★花粉症の意外な原因
あとこちらは、ツイッターのフォロワーさんに教えてもらった、また別の花粉症の原因です。やはりこちらも、どうやら子どもが小さい時に、あまり清潔にし過ぎることが原因のようです。
日本は抗菌やら清潔な環境。小さい頃にある程度の雑菌にさらされることで抗体力がつくようです。以下の記事では、ドイツでされた実験で、子供の頃に豚小屋など家畜がいる環境に身を置いていた子どもは、花粉症にならないというデータがあります。
■幼少時代のエンドトキシン暴露に起因が
エンドトキシン – 有害な細菌と考え排除してきたアホな人たち
エンドトキシンを検索してみると、危険な細菌という情報が出てくる↓
エンドトキシンとは、細菌などの微生物が作る物質で、微生物から放出されると寄生している宿主に害を及ぼすものの総称。大腸菌などから出る微量なエンドトキシンは人間にショック(=循環不全)などを起こし、死亡につながる毒である。エンドトキシンは血液検査ができるようになった。
エンドトキシンは、動物の糞便などから大気中に拡散する細菌であり、上の記事にもあるように、危険なものの一つと考えられてきた。
確かに、免疫のない都会人にとっては、多量の曝露が発熱やショック症状を招くものには違いないが、幼少期の適量の曝露は人間が生きていくうえで必要な免疫(IgE)形成に大きく関わる物質の一つであることが判ったのである。
これは最近の、ミュンヘン大学の研究から明らかになったことだ。これは大ニュースのはずなのに、なぜか世間では知られていない。私も知らなかった。それどころか、エンドトキシンは環境汚染物質として排除の対象になっているのである。
実際、現代の社会において普通に生活していたら、ほんのわずかしか触れることは出来ない。さらに、都会人の多くは潔癖であり、細菌=悪 の偏見のもとに、自らそれを排除して自分や子供の免疫力低下に尽力している。
まさに、私たちは自分で自分の首を締めてきた大ばか者なのである。
今回の研究において、花粉症や喘息など、多くのアレルギーが戦後劇的に増加した原因も判明した。
それと同時に、子供を細菌から隔離することが健康につながると考えてきた多くの都会人の過ちをも証明した形になった。裕福な人間ほど体が弱いという理由もここにつながってくる。
研究結果によると、人間の免疫形成は生後一年余りの間に行われ、そのときの環境がその人の人生における体質を決定してしまうらしい。
この論理は、母乳で育てた子供とそうでない子供の免疫力が大きく違うこととも共通することだ。
乳房が垂れるのが嫌で母乳で子育てしたくないという馬鹿親もいるが、潔癖な親も同罪であったということだ。その子供は将来アレルギーに苦しんだり、病弱になる可能性が飛躍的に高くなるのである。
幼児期に免疫形成が出来なかった今の都会人にとって、エンドトキシンは単たる毒物と化す。よって、さらにそれを排除しようとする。こういう悪循環に陥り、免疫力が総じて低下して体はますます弱っていってしまう。
現在アレルギーを持っている人はもう手遅れなので、畜舎を始め、衛生環境の悪いところに行くと良いことは何もない。そして、子供が生まれたらなるべく潔癖になり過ぎないように努めたらいい。これだけで、将来の子供のアレルギー率は数倍も違ってくる。
肝心なのは幼児期というのは本当なんだなぁ・・・
<NHKドキュメンタリーより>
花粉症・ぜんそくなどのアレルギー。20世紀後半、先進国で激増。花粉症だけで3800万人もの日本人が患う病となった。急増の原因は花粉・ダニの増加、大気汚染と考えられてきたが、意外な原因があることがわかってきた。
南ドイツで、農家と非農家の子供の家のホコリを集め、「エンドトキシン」と呼ばれる細菌成分の量を調べたところ、それが多い農家の子ほど花粉症とぜんそくを発症していなかった。
エンドトキシンは乳幼児期に曝露が少ないと、免疫システムが成熟できず、アレルギー体質になる。農家のエンドトキシンの最大の発生源は家畜の糞。糞に触れることのない清潔な社会がアレルギーを生んだとも言える。
ヒトの免疫システムが完成したのは2億年前。ほ乳類にはは虫類のようなウロコや固い皮膚がなく、外敵の攻撃を受けやすかった。しかし新しい免疫システムを獲得したほ乳類は、IgEと呼ばれる免疫物質によって外敵を撃退できるようになっていた。
やはり、日本人は一般的に潔癖症で、清潔にし過ぎてるんだと思いますし、それ以外にも、都会に住んでいると建物ばかりで、自然や動物などと触れ合うことも少なくなります。それも、免疫システムの成熟を阻害しているのだろうと思う。
フィリピンは、場所にもよるけど、うちの近所もそこら中に動物がいる。ヤギは毎日出くわすし、ニワトリ、犬、猫、少し山の方へ行くと、豚、牛、七面鳥、なんでもありな状態だ。
上にあげたエンドトキシンの効果から考えても、こういう環境で育った子たちに花粉症やアレルギーがないのは、ある意味当然のことなのかもしれない。
- Category: 健康
コメント
貴重なコメントを有難うございました。
仰る通りで、いろいろな要因が絡み合っていると思います。
> 日本はきれいすぎるから、アトピーが多いというのは誤解です。
>
> 私はアトピーに長年苦しみ、海外で暮らしている間はほぼ無縁の生活を送っていました。
>
> ところが、帰国してまもなく、ひどい症状が出始めました。
>
> 狭い部屋での洗濯物の部屋干しが原因だと思います。
>
> 日本の洗濯洗剤には、EUなどでは禁止されている界面活性剤が使われています。
> http://blog.livedoor.jp/oyazi19seiki/archives/51727524.html
>
> 日本でこの界面活性剤が広く使われるようになって以来、アトピーの患者が爆発的に増えました。私もその一人です。(子供のころはなんともなかった)
> ↓
> 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
> https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B4%E9%8E%96%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%B3%E9%85%B8%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
>
> これは、薬害だと思います。 なんとか立証して、花王をはじめとした産業界と糾弾したいと思っています。